虫歯治療

虫歯のイメージ写真

口の中の"ミュータンス"という細菌は、歯に付着した食べかすや糖分を代謝して"酸"を作り出し、この酸が歯を溶かし始めます。これが初期の虫歯です。
さらに進行すると患部に細菌の塊(バイオフィルム)が繁殖し、虫歯は拡大してしまいます。
虫歯の進行度合いには、「最初期=C0」「初期=C1」「中期=C2」「後期=C3」「末期=C4」の5つの段階があり、段階・状態によって治療法もそれぞれ異なってきます。
初期までの虫歯は自覚症状に乏しく、痛みもほとんどありません。そのため歯が痛み、しみ出してきた頃には、ある程度進行した虫歯になっていると言えます。
「食べるときに歯がしみる」、「ちょっとしたことで歯が痛む」などの違和感はありませんか?そのまま放っておくと、さらに虫歯は進行していき、治療に時間と費用がかかるようになりますので、早めに受診しましょう。

歯周病治療

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯を支えている周りの組織(歯周組織)に起こる、お口の生活習慣病と言えます。
歯周組織が、プラーク(歯垢)に含まれている歯周病菌(細菌)に感染することで歯茎(歯肉)が炎症を帯びて赤くなったり、腫れたり、または出血などをして疲弊します。
やがて歯槽骨(しそうこつ:顎骨のうちの、歯を支える土台となる骨)が溶けてきて、歯が動くようになり、最終的には抜けてしまいます。

初期段階では無症状

歯周病は、日本人が歯を失う一番の原因であり、初期の段階では自覚症状がほとんど無いので、気づかない人が多いものです。
実際、日本人の成人の約8割が歯周病(歯肉炎・歯周炎)に罹患しているという統計もあります。
歯磨きが不十分なことにより、歯と歯肉の間に細菌が棲みついてプラークが溜まると、そこに炎症が起こります。
これが歯周病の始まりです。初期段階では、自覚症状はほとんどありません。
プラークが石灰化して硬くなって歯石になると、通常のブラッシングでは取り除けなくなり、歯周病は悪化します。
歯と歯肉が付着しているすき間に歯周ポケットが出来て、さらに炎症が歯肉の内部まで進行すると、膿が出たり、歯肉溝が深くなったりしていき、歯根膜(しこんまく:歯と歯槽骨を繋いでいる組織)や歯槽骨が破壊され、歯を固定する力は次第に弱くなって、歯がぐらついてきます。
このままの状態を放置すると、ついには歯を失うことになります。
歯周病は初期には通常、自覚症状が無いままに進行し、歯を失う最大の原因となってきます(虫歯にならない人でも歯周病にはなりえます)。

全身の健康のためにも大切な歯周病ケア

また歯周病が進行すると、毛細血管を伝って歯周病菌の作り出す物質が全身に運ばれてしまうなどの理由から、心臓病、肺炎、糖尿病などの発症リスクを高めたり、病状に悪影響を及ぼしたりすると考えられています。
全身の健康を保つ上でも、常日頃からの歯周病ケアが大切になってくるのです。

歯周病のサイン

下記のような症状を覚えたら、早めにご相談ください。

  • 朝起きたときなどに、口の中がネバネバする
  • 歯磨きをしたときに、歯茎から血が出る
  • 歯と歯の間にすき間が出来てきた
  • 歯並びが悪くて、歯の掃除がよく出来ない
  • 口臭が気になる
  • 硬いものを噛むと痛む
  • 冷たいものを口に含むとしみる
  • 歯茎が腫れたり、膿が出たりする
  • 歯茎の色が、赤色や紫色に変化した
  • 歯茎がむず痒い
  • グラグラ揺れる歯がある
  • 歯茎が下がることにより、歯が長くなったように見える
  • 就寝中に、よく歯ぎしりをする

歯周病の治療

歯周病の治療は、進行の程度によって方法もそれぞれ違ってきます。
歯周病の治療で必要なことは、定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことと、日々の正しい歯磨きです。
歯科医院に定期的に通っても、毎日の汚れを落とさなければ意味が無くなってしまいます。
当院で、正しいブラッシング指導をお受けになり、それをぜひ励行していただきたいと思います。